一方、ホンダは、ハイドフェルドが今季末で現チームから解雇されても、雇い入れる余地はないことを明らかにしている。
ハイドフェルドは今年、F1で厳しいシーズンを送っている。
予選でブリヂストンの現在のタイヤでグリップを得るのに苦労しているため、レースでも成績が低迷して、チームメイトのロバート・クビカの55ポイントに対して、獲得ポイントは41ポイントにとどまっている。
前回のヨーロッパGPでもハイドフェルドは、入賞圏の8位から10秒以上遅れての9位に終わり、表彰台でフィニッシュしたクビカからはたっぷり45秒も遅れを取るというパッとしない結果となり、状況はさらに悪化した。
後にハイドフェルドは、これを“自己最悪のレースのひとつ”と表現した。
BMWのモータースポーツディレクター、マリオ・タイセン博士も、これに同意しているようだ。
「ポイント獲得が可能な位置にいるときには、2台共にポイントを獲る必要がある」と56歳のタイセンは、ドイツのRTLに対して語った。
他のドイツメディアによれば、ハイドフェルドのマネージャーであるアンドレ・トイヤーツァイトとベルナー・ハインツは、バックアッププランが必要になる場合に備えて、さまざまな選択肢を残した状態にしているという。
トイヤーツァイトは、バレンシアでレッドブルのモーターホームにいるところを何度か目撃されているという。
来季、レッドブルの下位チームであるトロロッソに移籍する可能性を探っているのかもしれない。
しかし、ハイドフェルドはすでに、2009年に向けて、BMWと数百万ドルの契約を結んでいると見られている。
彼を金銭で移籍させるのは、チームにとって高くつく選択肢となるかもしれない。
一方ホンダは、彼を雇い入れることには無関心のようだ。
ハイドフェルドがホンダチームに加入する可能性について聞かれて、CEOのニック・フライは、ドイツのAZ紙に対してきっぱりとこう答えた。
「ハイドフェルド? ノーだ」
[オートスポーツWEB]