ヤルノ・トゥルーリ、ティモ・グロックの両トヨタドライバー、ウィリアムズの中嶋一貴、トヨタでテストドライバーを務める小林可夢偉らが駆けつけ、F1マシンのデモラン、トークショーなどでファンを沸かせた。
秋晴れのサーキットに富士山が映え、絶好のイベント日和となった1日。
オープニングセレモニーでは、この日参加する全カテゴリーのドライバーが勢ぞろい。
続くオープニングランでは、小林がトヨタのF1マシンのエキゾーストノートを響かせ会場を盛り上げていく。
サーキットでは、T.グロックが「僕はこのイベントに来るの初めてなんだけど、昨日、夕飯を食べながらヤルノにどれぐらい人が来るのか聞いたら、毎年大勢の人が集まるって言われたんだ。そうしたら、本当にファンが多くてびっくりした」と感激するほどの大入り。
お昼時のトークショー会場も盛況で、中嶋ファンの親子が最前列から熱心に声援を送る姿も見られる中、各ドライバーがそれぞれ今年を振り返っていく。
J.トゥルーリは「いつもトップ10で戦えたし、マシンもコンペティティブだった。ツいてないことや、ラッキーなことがあったけど、全体的に満足できるシーズンだった」とまとめ、トヨタで初のF1フル参戦を果たしたT.グロックが、チームの印象を「拠点はドイツにあるけど、チームは多国籍。色んな人と一緒に働けるのはいいことだと思う。楽しめたシーズンだったし、日本ではこのイベントもそうだけど、いつもファンの応援を実感できた」と語る。
TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)の一員として過去レースで競い合い、気心の知れている中嶋と小林は、中嶋がシーズン終了後の楽しみ方を聞かれた際に、「紅葉(もみじ)狩り」を「こうよう狩り」と言い間違えると、すかさず小林が「彼、日本語忘れてるんで」と突っ込みを入れるなど、お互いに茶々を入れ合いながら話を進めていく。
くだけた雰囲気の中でも、中嶋は「アップダウンが非常に激しいシーズンで、後半はダウンのほうが多かった。富士の結果は残念だったけど、毎年このイベントで来ていることもあって、自分としてはすごく地元感を持てて楽しめたので、思い出に残っている」と富士で開催された日本GPへの特別な想いを明かした。
その後、コース上では、ドライバーが普段とは違うカテゴリーのマシンで走る「レーシングカーシャッフル」も行なわれた。GT300クラスの『MR-S』に小林、中嶋とJ.トゥルーリはGT500の『レクサスSC430』、T.グロックがかつてル・マン24時間に参戦した『TS020』に乗り込む。
J.トゥルーリは走行後、「距離が短いのが残念。もっと何周も走りたかった」と悔いを見せるほど楽しんでいた。
さらに、抽選会を通じ「サーキットタクシー」の権利を手にしたファンは、F1ドライバーの運転する『レクサスIS F』でコースを一周するという貴重な体験を得ている。
3万人(主催者発表)のファンが思い思いの時間を過ごしたイベントも、いよいよフィナーレへ。
T.グロックが昨年型『TF107』、J.トゥルーリが今季型『TF108』のF1マシンのステアリングを握り、コースを駆け抜けていく。
何度もオーバーテイクを見せ合い、チェッカーを受けてからもドーナツターンを見せるなど、最後まで残っていたファンを楽しませた。
[ISM]

