トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は2012年からハイブリッド搭載のLMP1カーで、ル・マン24時間耐久レースを含む世界耐久選手権(WEC)の数戦に参戦することを決め、中嶋一貴、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールの3人のドライバーを発表している。
一貴は、トヨタのル・マン24時間レース参戦プロジェクトにかかわれるのは光栄であり、このレースに出ることは昔からの目標だったと述べている。
「日本のマシンでル・マンで勝った初めての日本人ドライバーになるという大きな野心を抱いているか」と聞かれた一貴は、「トヨタにとってル・マンでの優勝は大きな目標ですし、ドライバーの僕にとってもそれは同じです。今僕らは同じチームです。できれば同時に目標を成し遂げたいですね」と語った。
ル・マン優勝という目標はできるだけ早く達成したいと考えており、1年目の今年から勝利を狙いたいと一貴は述べた。
「(目標は)できるだけ早く達成したいです。1年目はテストの年ですが、同時に僕を含むチーム全員がとても大きなモチベーションを感じています。初年度であっても、優勝を目指していきますよ」
一貴は、ル・マンというビッグレースへの出場が決まったものの、F1復帰を諦めてはいないと語った。
「ル・マンは昔から僕にとっての目標でした。もちろんF1でレースをしていたころはF1がすべてでした。でもF1を離れた後──やめたとは言いません──、他の大きなチャレンジのひとつがル・マンでした」
「いつも言っていることですが、僕はF1復帰を諦めてはいません。ル・マンはF1とは別の新たなチャレンジになるでしょう」
[オートスポーツweb]