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2012年04月30日

琢磨、驚異の追い上げでインディカー初表彰台を獲得

 ブラジル、サンパウロで開催されているIZODインディカー・シリーズ第4戦。29日に行われた決勝レースでは、ポールからスタートのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が勝利し、2007年のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)以来となる3連勝を飾った。25番手スタートだった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、序盤にドライブスルーペナルティを科されるも速さを見せ、インディカー初の3位表彰台を獲得した。
 今年で3回目の開催を迎えたブラジル、サンパウロでのインディカー・レースは、ポールポジションからスタートしたパワーが優勝を飾った。3年連続の優勝だ。今シーズン3度目のポールポジションを獲得したパワーは、75周のレースを2ストップで走り切る作戦を採用し、燃費とスピードを見事に両立させて完勝した。
 2位でゴールしたのは、パワーと同じ作戦で戦ったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)だった。予選5番手から1回目のピットストップを22周目まで引っ張ったことが功を奏し、2番手へと浮上してパワーに挑んだ。しかし、レース終盤に2度あったリスタートでもパワーはハンター-レイにアタックさせる隙を与えず、ゴールへと逃げ切った。
 今回のレースからホンダ勢はターボの変更を認められ、シボレーに対するパワーでの不利は解消されたようだった。ウイングの角度のセッティングも関係しているため、単純にストレートでのトップスピードでパワーを計ることはできないが、ロングビーチではシボレーが速かったのに対して、ブラジルではホンダ勢が若干だが速かった。しかし、まだ燃費ではシボレーが優位にある模様で、彼らふたりは2ストップで75周のフル・ディスタンスを走り切った。
 予選2番手だったダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)は、26周目のリスタートでマイク・コンウェイ(AJ.フォイト・レーシング)と接触し、マシンにダメージを受けて後退。そこから3番手まで順位を挽回したのはさすがだったが、残り8周のリスタートで佐藤琢磨にパスされ、さらにエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)にも先行を許して5位でフィニッシュした。
 琢磨と彼のチームは見事なレースを戦った。ブラック・タイヤでスタートし、最初のピットストップを早めに行う作戦が正解で、レッドを装着したセカンドスティントからは燃費セーブも行いつつ走行。レース終盤に5番手まで浮上し、リスタートで強者二人、フランキッティとカストロネベスをまとめてパス! 見事3位フィニッシュを果たしインディカーで初めてとなる表彰台に上った。
 琢磨陣営は土曜日のプラクティス1回目でギヤボックス関連のトラブルに見舞われ、プラクティス2回目にはエンジンブロー。予選に出場できず、決勝日の朝のファイナルプラクティスはウエットコンディションだった。ほとんどまともな走行ができないまま決勝レースを迎えるしかなかったのだ。
 それでも、25番手グリッドから最初のスタートで21番手までジャンプアップ。26周目のリスタートでは、前方で混乱が発生してシケインを避けて走ったことで19番手から11番手へと大きくポジションを上げ、最初のピットストップで受けたピットスピード違反のペナルティを軽々と跳ね返して見せた。
 琢磨の走りは周回を重ねる毎に鋭さを増し、燃費をセーブしながらも着実に順位を上げていった。ライバル勢の作戦の悪さや、アクシデントもあって、レースがゴールまで15周を切ったところで5番手にまで浮上。そこからベテランふたりをパスして表彰台へと手を届かせたのだった。ここまでチェッカーを受けることなくレースを終えていた琢磨だったが、この1度の3位フィニッシュで琢磨は一気にシリーズランキングは16位から一気に7位にまで上がった。
 レース後に琢磨は、「チームの作戦が良く、表彰台に上り、シャンパンファイトを行うことができました。本当に嬉しいです。今シーズンからレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで走っていますが、開幕戦からトップグループを走ることができていました。ボビー・レイホールは勝ち方を知っている人。彼の判断が正しく、良いタイミングでピットストップを行えました。開幕戦から自分たちの見せて来れていたスピードが、今回も発揮できました。ダウンフォースの量など、もっとマシンを良くすることもできたでしょうが、今回は本当に走行量が少ない状態でレースを迎えましたから、そこまでのマシンにはできていませんでした。今年はトラブルやアクシデントといった不運で望む結果を手にすることができずに来ていました。しかし、自分たちは絶対に諦めず、チャレンジを続けて来ました。だからこそ今日のようなリザルトを獲得できたのだと思います」
「最後から2回目のリスタートはチャンスとして狙っていました。彼らのブレーキング開始が早いのはわかっていたので、インへと飛び込むことができました。そして、一気に2つのポジションアップ。次のリスタートでさらに上を狙うつもりだったんですが、パワーとハンター-レイは加速開始地点に到達する前、もうヘアピンを立ち上がったところから加速し始めていたので追いつけませんでした」
「インディー500を前に良いレースを戦うことができ、このように好い結果を得られたことは嬉しいですね。今回のレースまでは1台体制での戦いで、少し苦しい面もありましたが、インディー500はミシェル・ジョルダインJr.がチームメイトとして走るので、2カー体制のメリットを使って戦うつもりです」とレースを振り返りながら喜びを語った。
(Report by Masahiko Amano / Amano e Associati)
[オートスポーツweb]


posted by Ayrton at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐藤琢磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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