オーストラリア人のウェバーは、今季最終戦のブラジルの後にF1を引退する。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、38歳のウェバーが優勝で締めくくるのがふさわしいと考えている。しかし、ベッテルは連勝の新記録を9まで伸ばすことを狙っており、ホーナーとウェバーを喜ばせるために表彰台の最上段を犠牲にする可能性は低そうである。
ホーナーは「彼が最終戦で優勝すれば、最高だろう。見事な締めくくり方だ。しかし、セバスチャンもその記録を狙いに行く。いつものように、彼ら2人の一騎打ちになる。マークは優勝を譲られたくはないだろう」と話していた。
今シーズン、ウェバーは2位を4回、3位を3回獲得しているが、まだ優勝はない。ドライバーズチャンピオンシップは5位だが、数字的には今週末にルイス・ハミルトンを上回るのに十分なポイントを稼げば、3位に到達する可能性がある。もしそうなれば、過去に2010年、2011年に獲得していることから、自身にとって3度目のランキング3位となる。一方、チームメイトのベッテルは、いずれのときもランキング1位を獲得していた。
すばらしいチームメイトのおかげでいくぶん影が薄かったにもかかわらず、ウェバーはこのスポーツで達成したことを誇りに思うし、ブラジルの後は悔いなくパドックを後にすると主張している。
「大満足してパドックを出ていくよ。僕はとても運がよかったし、自分が達成したことをとても誇りに思う。オーストラリアのクイーンビーアンを出たときは、こんな結果を得られるとか、すばらしい人たちと一緒に働けるとか、世界最高のコースですばらしいドライバーたちを相手にレースできるとは、まったく思っていなかったんだ」
ウェバーは謙虚な態度で、自らの経験や将来について現実的だった。
「自分自身について、あらゆるものについて、多くのことを学んだ。残りは1週間で、それからだ。最後にマシンを降りたときが、次の章なんだ。それでいいんだ。日曜の夜にイギリスに帰って、火曜の朝に犬の散歩をするんだ」(提供: F1 on Zume)
ラベル:マーク・ウェバー