2014年F1には2.4リッターV8エンジンに代わり1.6リッターV6ターボのパワーユニットが採用された。ホンダは2015年にパワーユニットサプライヤーとしてマクラーレンと組み、F1活動を再開する。
ドイツのAuto Motor und Sportのインタビューにおいて、ホンダや今後F1に参入するかもしれないエンジンマニュファクチャラーにとって、後からの参戦はアドバンテージになると思うかと聞かれたコーウェルは、メリットとデメリットの両方があると答えた。
「プラスもマイナスも両方ある」とコーウェル。
「フェラーリ、ルノー、メルセデスには冬季テストおよび今年1年の経験がある。実際に走った経験から、どこに問題があるか、それをどうやって解決すればいいかが、我々には分かる。その間、ホンダは観察することしかできない。だからこの点については我々にアドバンテージがある」
「一方、我々は限られた条件の中で現在のエンジンの開発を続け、同時に来年2月のホモロゲーションに向けて2015年の準備を行わなければならない。ホンダは写真から学んだり、データから分かるエンジンパフォーマンスから学習したりして、2015年シーズンに100パーセント集中できる。ただし、我々3社から自由に情報を得られるものの、それは深い情報ではないのだ」
昨年末、当時フェラーリの代表を務めたステファノ・ドメニカリは、「2014年シーズンの間に他のマニュファクチャラーが見舞われるトラブルにホンダは対処することができ、それがアドバンテージになる」と述べていた。
ホンダF1総責任者である新井康久氏は昨年、2015年からの参戦にはメリットもデメリットもあるとの考えを示している。開発に時間をかけることができ、他のチームの問題を観察できるのはアドバンテージではあるが、ライバルたちの問題への対処方法、パフォーマンスを向上させる方法については想像するしかない、と彼はコメントしている。