元F1ドライバーの一貴が3回目で出したタイム(3分21秒789)は、WECの4クラスと特別出場車を合わせた55台中、唯一の3分21秒台。ルマン24時間における日本選手のPP獲得は史上初で、トヨタにとっては1999年大会以来、2度目の快挙となった。
WECの今季開幕から2連勝中で、ルマンでは初の総合優勝を目指すトヨタは、デビッドソン/ラピエール/ブエミ組の8号車も3位と健闘。ルマンの最高峰クラスに16年ぶりに復帰したポルシェの919ハイブリッド14号車が、2位につけた。
P2クラスでは、井原慶子組のラーブル・モーガン・ジャッドが16位(総合25位)。GTEアマクラスでは、元F1ドライバーの中野信治らが駆る日本チームのタイサン・フェラーリ458が17位(総合53位)だった。
特別枠の日産・ZEOD・RC(本山哲組)はP1、P2車両に次ぐ総合27位。エコカー技術を駆使した車両ながら、すべてのGTEプロと同アマ車両を超える速さを見せた。
24時間の決勝は14日午後3時(日本時間午後10時)にスタート。15日の同時刻にゴールを迎える。
◆大舞台で日本選手初のPPを獲得した中嶋一貴「決勝は(予選の順位が特別重要ではない)24時間の長丁場だが、PPを獲れてうれしい。車の状態にはとても満足しており、決勝に向けた準備はできている」