トップ4としてランキング4位につけた2012〜13年の再来を誓うロータスが、期待のニューマシン『E23 ハイブリッド』のデジタルイメージを初公開した。
大幅なレギュレーション変更が導入された昨シーズンは、ルノー製パワーユニットの相次ぐトラブルに加え、ツインホーンノーズ(2本牙)という独特なデザインを採用した空力面でも非常にナーバスな挙動を示し、初優勝間近と言われていたロマン・グロージャンをしてもわずか8ポイントしか奪えず、コンストラクターズ選手権8位と大不振の一年を過ごした。
チームは、ここ数年の資金難で多くの優秀なスタッフを失い、かつてのジェイムズ・アリソン体制からメンバーは大きく入れ替わっているが、新しいテクニカルディレクターのニック・チェスター率いるエンストンの技術陣は、2015年の新たなノーズ規定の処理からも分かるように、よりスタンダードなデザインを採用してきた。
E23のノーズは、モノコック前端からほぼストレートに一定の角度で細みを帯びるデザインとなり、ウイリアムズやフォース・インディアが採用していたノーズ先端のフィンガーエクステンションは、今回公開された5枚の画像からは確認できず、下面に若干段をつけたような処理を施している。
また、もうひとつの特徴的なデザインとして、コクピット上部のインダクションポッドがメインの開口部だけではなく、両側にさらにふたつの開口を設け、より多くの空気を取り込む形になっている。
ロータスのCEOであるマシュー・カーターは、E23のフロントについて、シーズン開幕に向けてノーズとフロントウイングのアップグレードを予定していると語っており、財政面においても開幕戦を前に、新たなスポンサーも獲得できる見込みだと、述べている。
ロータスは今年、長年のエンジンパートナーだったルノーと袖を分かち、新たに昨年圧倒的なスピードを誇ったメルセデスのパワーユニットを搭載する。