最初の2日間、MP4-30はトラブルのためほとんど走行できず、初日担当したフェルナンド・アロンソも2日目のバトンもそれぞれ6周ずつの走行にとどまり、タイムも最下位だった。
しかし3日目、マクラーレンは午前中から順調に走行、冷却水の圧力が低下したことで走行を打ち切ったものの、アロンソは合計32ラップを走り切った。
翌最終日はたくさんの問題に阻まれながらも、バトンは何度かロングランを行い、その中で空力テストも実施した。インスタレーションラップの後、オイルレベルの小さな問題が発生し、1時間走行を中断。午後には燃料ポンプに起因するトラブルが起きたためにテストを打ち切った。このトラブルは燃料関係のスパーク/イグニッションの問題であったことが分かったが、詳細な原因は不明であり、分析のためにこの日の走行は打ち切られた。
バトンのこの日の周回数は35周、1分27秒660のタイムで8人中8番手となった。
マクラーレンは、ヘレステストでは序盤に期待したほどの距離を走行できなかったものの、役立つデータを大量に集めることができ、MP4-30が期待どおりのパフォーマンスを見せたことに満足していると述べ、「困難だったが期待を感じる週」だったと総括している。実作業上もマクラーレンとホンダのクルーが協力関係を改善していったという。
次回テストはバルセロナで2月19日から22日に開催される。