「バトン、フランスGP以来、今季二度目の8位入賞」
9月9日・日曜日(決勝レース) 天候:晴れ 気温:28〜29度
第13戦イタリアGPの決勝レースで、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンが7月のフランスGP以来二度目となる8位入賞、ルーベンス・バリチェロは10位完走だった。
Honda Racing F1 Team 決勝レースの展開:
決勝当日も、朝から快晴となった。
レース開始時点で、気温は28度。
しかし路面温度は34度と、やや低めだ。
先頭集団の2台が1コーナーで軽く接触したものの、ほぼ混乱もなく全車が抜けて行く。
バトンは1周目に8番手まで上がるが、N・ロズベルグ(ウィリアムズ)に抜き返され9番手。
バリチェロもひとつ順位を上げ、11番手だ。
2周目のD・クルサード(レッドブル)のクラッシュで、セイフティカーが導入される。
7周目からレースが再開され、バトンは8周目にはロズベルグを抜き8番を走行する。
10周目。序盤3番手を走っていたF・マッサ(フェラーリ)が、トラブルで早々にリタイア。
バトン、バリチェロは7、10番手に繰り上がった。
かなりの燃料を積んでいるバトンは、激しく迫るロズベルグを懸命にしのぐものの、21周目にかわされる。
上位陣の1回目ピットインがほぼ終わった26周目。
バトンは6番手、バリチェロも8番手と、そろって入賞圏内を走行する。
そして、1ストップを選んだ二人は、33周目にバトンが、次の周にはバリチェロがピットへ向かい、オプションタイヤ(ソフト)に履き替える。
その後順位が後退するものの、上位陣のピットインで、38周目にはバトンが8番手、バリチェロは10番手まで順位を上げる。
そのまま53周を走り切り、チェッカー。バトンは7月のフランスGP以来のポイント獲得となった。
■ジェンソン・バトン 8位
「第1スティントではひどいアンダーステアに悩まされたが、今日はポイントが取ることができて、本当によかった。
ここはフロントウィングをとても低く寝かせて走るサーキットで、特にパラボリカではフロントタイヤが容易にロックしてしまう。
右フロントにフラットスポットができてしまい、右コーナーすべてでグリップを失っていた。
さらには最初のスティントを33周と長めにとっていたので、ロズベルグからポジションを守りきるのは非常に難しかった。
もっといい結果も可能だっただけに、とても残念だ。
しかし、僕たちはこの週末でベストを尽くし、1ポイントを勝ち取った。
チームはすばらしい働きをしてくれ、今日の結果はみんなを勇気付けた。
彼らの働きにふさわしい、新たなポイントを取れてうれしい」
■ルーベンス・バリチェロ 10位
「今日はいいレースだったが、中団にいるマシンみんながコンペティティブで、5台のマシンが10秒以内の間にいた。
僕らのペースは良く、プライム(ハード側)タイヤを履いたときには、本当にいいラップを刻んでいた。
しかし、残念ながら、ウェバーが2回目のピットストップで僕の前に出た時に、ポジションを上げるチャンスがなくなってしまった。
しかし、チームの懸命な作業のおかげで、これまでよりいい週末を送れ、さらにこれから残りのレースで、もっと力強いレースができることを期待したい」
■ジャッキー・エッケラート Honda Racing F1 Team エンジニアリング・ディレクター
「再びトップ10でレースができ、チーム全体に良い雰囲気が漂っている。
両ドライバーのペースは速く、安定していた。
ジェンソンはコバライネンとロズベルグを、ルーベンスはウェバー、トゥルーリを相手にそれぞれレースを競った。
このレースに持ち込んだ最新の空力とサスペンションの開発により、われわれのパフォーマンス向上は明らかだ。
この勢いを次のスパでのレース、その先のレースに向けて持続させていきたい」
[FMotorsports F1]