会計監査とビジネスコンサルティングを行なうイギリスの管財人団PKFは、SUPER AGURIについて、「F1またはその他のモータースポーツビジネスに着手する意向のある企業あるいは個人に対し、継続的事業として売却することを考えている」との声明を発表した。PKFはまた「関心を示す声がいくつか届いている」とも述べている。
かつてアロウズが本拠地としていたイギリスのリーフィールドに本部を置くSUPER AGURIは、元F1ドライバーの鈴木亜久里氏によって2005年に創設され、翌2006年からF1に参戦。
しかし、メインスポンサー側の契約不履行により深刻な財政難に陥ったあと、他社との交渉も実を結ばず、今月6日、参戦3年目にしてシーズン半ばでの撤退を表明することとなった。
支援を行なってきたHondaも、「SUPER AGURI F1チームのF1活動撤退は誠に残念な決定ではありますが、SAF1が自立し将来的にも安定した運営基盤が確保できない状況ではチームの決定はやむを得ないものと受け止めました」との見解を示している。
HondaはSUPER AGURIにエンジン提供やテクニカル面でのサポートを行なってきたが、関係者によるとSUPER AGURIがHondaに負っている額は1億ドル(約105億円)あまりにも上るという。
SUPER AGURIは今季、Hondaの昨年型シャーシを基にしたマシンでレースに臨んでいたが、そのマシンは4月27日に行なわれた第4戦スペインGP決勝を最後に、現在はHondaのファクトリーがあるイギリス・ブラックリーに置かれている。
PKFのフィリップ・ロング氏は声明で、「ゼロから立ち上げなくともハイレベルなモータースポーツの世界へ参入できるという、ユニークな機会を我々は提供する」と語ると、「新チームの将来性は十分と思われる。2009年シーズンにはF1に参戦する可能性もある」との見通しを明かした。PKFは、2002年にプロスト・グランプリの管財人を務めたほか、2003年にはアロウズの負債の清算も行なった実績がある。
[ISM]